2010年2月22日

個人事業主・フリーランスのための青色申告「勘定科目一覧」


今年も2/16から確定申告の受付が開始されました。
もう結構ギリギリではありますが、事務所を借りず自宅で仕事をしている「自宅兼事務所」型の個人事業主・フリーランス向けの「勘定科目一覧」を作ってみました。
青色申告で一番面倒なこの勘定科目を簿記の知識がない方にも分かるように書き出しましたので、初めての方やこれから独立を考えているという方も参考にして頂ければ幸いです。

尚、最後に「按分」についての説明も記載してますので、あわせてご参考に。


【租税公課】
・収入印紙代
・事業税
・業務用車の自動車税(按分)

【荷造運賃】
・宅急便などの送料

【水道光熱費】
・電気、ガス、水道などの光熱費、灯油代(按分)

【通信費】
・電話・携帯電話料(按分)
・インターネットプロバイダ代(按分)
・ハガキ・切手代、件数が少なければ宅急便などの送料(荷造運賃)を含めてもOK

【旅費交通費】
・出張や打ち合わせなどに使った交通費、宿泊費
・業務用車のガソリン代(按分)
・業務使用の高速代、駐車料金

【広告宣伝費】
・名刺、パンフレットなどのツール制作費、印刷費
・年賀状、暑中見舞、その他案内状など
・サイト制作費
・広告料

【接待交際費】
・取引先との飲食代
・取引先へのお中元・お歳暮など贈答品代

【損害保険料】
・火災保険料(按分)
・業務用車の自賠責・任意保険料(按分)

【修繕費】
・業務用PCなどの修理代
・業務用車の修理・車検費(按分)

【消耗品費】
・文具、PC用品、オフィスサプライ(プリンターのインクなど)、その他の消耗品

【減価償却費】
・PCなど10万円以上の備品
・業務用車の購入費

【福利厚生費】
・事務所でスタッフに提供しているコーヒーなどの費用
・事業主負担の社会保険料(雇用がある場合)
・社員旅行、忘年会や打ち上げなどの費用(雇用がある場合)

【地代家賃】
・家賃、家賃の更新料(按分)
・引越し(移転)に伴なう敷金、礼金(按分)
・業務用車の月極駐車場代(按分)

【新聞図書費】
・仕事上必要な情報を収集するための新聞、雑誌、書籍代

【外注加工費】
・仕事の外注で発生した支払い

【支払手数料】
・銀行振込、ATM手数料

【リース料】
・OA機器や業務用車などのリース料(按分)

【支払報酬】
・税理士などへの報酬

【雑費】
・上記のどれにも該当しない経費


■「按分」について
個人使用と業務使用とを正確に分けることが難しい経費について、業務使用の割合を計算し、その分を経費とすることが認められます。これを経理上、「按分」と呼びます。
例えば、家賃に関しては、事務所としての占有面積のパーセンテージであったり、電気代であれば占有スペース内のコンセント数から割り出したり、あくまで常識的な範囲での理由付けが必要です。
基本的には、概ね10~30%の範囲での按分設定が一般的であると思われます。

失敗したくなければ、やっぱりこれを使うのがテッパンです。「やよいの青色申告」

【2009-2010年度版】図解 フリーランスのための超簡単!青色申告