2010年8月8日

【小ネタ】「モンドセレクション」って何なんすか

お菓子や飲み物などの広告・CMでよく「モンドセレクション最高金賞受賞」とか見聞きしますよね。
今回は、馴染みがあるのに意外と知られてないこの「モンドセレクション」について簡単に解説します。

  • ベルギーの民間団体によるもの。
  • 審査料は1製品につき1,100ユーロ。
  • 相対評価ではなく絶対評価。つまり、審査基準(非公開)を満たしているすべての商品に対して認証(組織では「賞」と呼ばれる)が与えられる。
  • 国際的にはほとんど無名で、審査対象品の5割が日本からの出品。しかも日本から出品した食品の8割は入賞し、受賞できない方が珍しい。
  • 認証を得た商品のパッケージには、認証メダルを「受賞マーク」として表示することができ、消費者へのアピールが期待される。
  • 認証を受けた日本の商品の大半が地方の中小企業によるもの。自社商品のPR素材として活用されている。

「最高金賞受賞」って言いつつも、それを謳ってる商品が巷に溢れているのにはこういうカラクリがあったのです。
審査基準は非公開となってますが、そもそも美味しさに関する評価ではなく質や原材料に関する基準のようなので、世界的に見ても元々その辺の管理がしっかりしてる日本では「受賞して当たり前」といった感も否めませんが。

ちなみに、日本で注目を集めるきっかけになったのは日清製菓の「バターココナツ」(1966年に最高金賞受賞)。